高血圧と筋トレについて

高血圧の方でも筋トレは可能です。ただし、やり方を間違えると逆効果にもなり得ます。
この記事では、高血圧と筋トレの関係性安全に筋トレを行う方法おすすめの運動メニューを、医療的な観点も踏まえてわかりやすく解説します。

高血圧でも筋トレはできる?結論:正しく行えば効果あり

「高血圧なのに筋トレをして大丈夫?」と不安に感じる方は多いと思います。

結論:高血圧の方でも、軽〜中程度の筋トレを正しく行えば、血圧改善に役立つ可能性があります。

厚生労働省の運動指針や、米国心臓協会(AHA)のガイドラインでも、高血圧の運動療法として筋力トレーニング(レジスタンストレーニング)は推奨されています。

筋トレが高血圧にもたらすメリット

  • 血管の柔軟性が向上し、血圧の低下に寄与
  • 筋肉量が増えることで基礎代謝が上がり、体脂肪が減少
  • インスリン抵抗性が改善され、血糖・血圧の安定に繋がる
  • ストレス軽減効果で交感神経の過剰反応を抑制

高血圧の人が筋トレを行う際の注意点

呼吸を止めないこと(バルサルバ法に注意)

高負荷の筋トレや「いきみ」は、一時的に血圧が急上昇します(例:収縮期血圧が200〜300mmHg以上)。

呼吸を止めず、スムーズな呼吸(吸って→吐く)を意識しましょう。

高負荷トレーニングは避ける

最大筋力に近い重量(1RMの80%以上)を扱う筋トレは、血圧や心臓に大きな負担となるため、避けるべきです。

高血圧の方におすすめの筋トレ方法【初心者向け】

項目推奨内容
重さ最大筋力の30〜60%(軽〜中負荷)
回数10〜15回/1セット
セット数2〜3セット
種目スクワット、ラットプルダウン、レッグプレスなど
呼吸呼吸を止めず、動作に合わせて吐く
頻度週2〜3回
休憩セット間は1〜2分のインターバル

有酸素運動との組み合わせが最も効果的

高血圧の運動療法では、筋トレと有酸素運動の併用が最も効果的とされています。

おすすめの週間トレーニング例

  • 月・水・金:ウォーキング30分
  • 火・木:筋トレ(軽めの全身メニュー)

医師への相談が必要なケース

以下のような方は、筋トレを始める前に必ず医師に相談してください。

  • 安静時血圧が180/110mmHg以上
  • 心疾患や脳血管疾患の既往がある
  • 薬で血圧をコントロール中で不安定

まとめ:高血圧でも安全に筋トレできる!

  • 高血圧でも、軽〜中負荷の筋トレならOK
  • 呼吸法・負荷設定を工夫すればリスクを抑えられる
  • 有酸素運動と併用すれば改善効果が高まる
  • 不安があれば必ず医師の確認を

正しい知識と方法で筋トレを取り入れれば、高血圧の予防・改善に大きな効果をもたらします。

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